ハワイの“幻”のサーフィンイベント「ザ・エディ」、ウエイティング・ピリオドがいよいよスタート ―神聖なセレモニー―

ノースのワイメア・ベイで、エディ・アイカウの名を冠して行われる「クイックシルバー・イン・メモリー・オブ・エディ・アイカウ」は、今年で第31回となるサーフィン界のビッグイベント。12月3日には、恒例のオープニング・セレモニーが行われ、出場ならびに補欠招待選手がずらりと勢ぞろいしました。今年のウェイティング期間は、12月1日から2016年2月29日まで。3か月の間に大きくていい波が来れば開催されるという、なんとも波任せな大会ですが、ビッグウェイブサーファーたちは真剣そのもの。彼らのエディに対する熱い思いが伝わってくる、神聖なセレモニーの様子をご紹介しましょう。

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世界中から名だたるビッグウェイバーが集結!

オープニング・セレモニーが開催されるのは、ワイメア・ベイ・ビーチパーク。エディが長くライフガードをしていた場所で、ここには彼の記念碑があります。
アイカウ・ファミリーは、セレモニーが始まるかなり前から集まって、記念碑をデコレーションします。エディの姉、マイラさんの指示に従いながら、トロピカルフラワーで記念碑の周りを囲み、生前の写真を飾り、ファミリーみんなで手作りしたレイをかけて、エディの勇姿を思い出し、その功績を称えるのです。日本のお墓参りのようでもありますが、愛する家族たちに囲まれて、エディもきっと喜んでいることでしょう。

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アイカウ・ファミリーが、エディの記念碑を手作りのレイやトロピカルフラワーでデコレーション

今年の大会に参加するサーファーは、招待選手28名、補欠選手が24名。完全な招待制で、アイカウ・ファミリーの意向と、関係者の話し合いで出場者が決まり、出場者には招待状が届けられます。
今年も世界中から名だたるビッグウェイバーがリストアップされました。その中に、日本人プロサーファー、脇田貴之さんの名前も! 彼は今回で9年連続での招待を受けた、世界が認める実力派です。
会場には、大きなサークル状の柵が設けられていて、選手と関係者、アイカウ・ファミリーだけがその中に入れます。いつのまにか柵の周囲には大勢の観衆が集まり、セレモニーの開始時刻が近づくと、どこからともなくボードを抱えた選手たちが現れました。実はこの日も別のビーチでサーフィンの大会が行われており、そちらに出てから駆けつけるという選手がほとんど。サークル内が選手たちのサーフボードでいっぱいになると、いよいよセレモニーのスタートです!

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サークル内に、参加選手のカラフルなサーフボードが並んで、いよいよセレモニーの開始

ハワイの伝統に則ったセレモニー

ノースショア、ワイメアはサーファーにとって神聖な場所。それにふさわしく、セレモニーはハワイの伝統に則って進められます。参加者一人ひとりの名が呼ばれ、正式な招待選手にはサーフボードを象った記念のトロフィーが渡されます。いく度経験しても、この誇り高き栄誉を手にする瞬間は特別なのだそうです。名前がアナウンスされるたびに、サークルを取り囲むように集まった多くのファンから、選手を激励する温かい拍手が送られます。最年長の現役サーファーといわれるエディの弟、クライド・アイカウさんのときはひときわ大きな声援が送られました。

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招待選手に贈られるトロフィー。トロフィーを受け取る脇田さん

セレモニーを執り行うカフ(ハワイの司祭)は、エディへの祈りに続き、選手一人ひとりと握手し、聖なる水とティーリーフでお清めをし、彼らの勇気あるチャレンジを称え、無事を祈ります。

MG_6642カフがエディへの祈りを捧げる。

_MG_6664脇田さんの勇気を称え、無事を祈るカフ

その後は、ボードを背に立ち、記念撮影。選手たちにとって大きな栄誉であることは間違いありません。「この場に立てることは、サーファーにとって最高の誇り」と誰もが口をそろえるほど、彼らにとってこの大会、そしてエディ・アイカウの存在は、とてつもなく大きく、何よりも大切なのです。

MG_6673多くのカメラマンが、選ばれし勇者たちにレンズを向ける

そんな晴れの舞台に今年も立つこととなった脇田さんは、「今年もこの場にいることをとても光栄に思っています。感謝の気持ちでいっぱいです。過去8回招待された中で、実際に波に乗ることができたのはたった1度ですが、今年は来るような気がしています。調子も上がってきているので、いい波に乗れるようがんばりたいです」と語ってくれました! コメントの中にあった、たった1回だけオンされた大会。そのとき、大波に挑んだ脇田さんの勇姿は、多くのサーファー関係者の間で語り継がれています。

_MG_6682今回で9年連続のインヴィテーションとなった脇田さん

今年、大会への出場はないものの、アイカウ・ファミリーの好意でセレモニーに参加した日本人プロサーファーの堀口真平さんは、「由緒あるこの大会に出場して、すごい波に乗るのがサーファーとしての一つのゴールです。いつかはここにいるみんなと一緒に、エディを身近に感じながらサーフィンができたらうれしいです」とにっこり。

MG_6595ザ・エディのセレモニーに初参加の堀口さん

いつ来るとも知れぬ伝説の大波を、わくわくしながら待ち続ける男たちが一堂に会したこの日は、誰もがヒーローに見えたのでした♥
この後は、いよいよ「サーファーズサークル」へ! Part2でご紹介します。

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