ハワイで優雅にポロ観戦!

南国ハワイにポロ!? まさかと思う意外な組合せ……、でもあるんです! 現在、ハワイ国際ポロ協会に所属するポロクラブはオアフ島に2つ、隣島に2つ。なかでもノースショアにあるハワイ・ポロ・クラブは、オーシャンフロントのフィールドでポロ観戦ができる由緒あるクラブ。紳士淑女が集う優雅なポロの世界を、さあとくとご覧あれ!

ハワイのポロを再興したレジェンドに遭遇

ハワイにポロ競技が伝来したのは19世紀。インドからハワイを訪れていたオーストラリア人のカウボーイによって紹介されたといわれている。その後、馬を愛するパニオロ(ハワイアン・カウボーイ)たちがプレーを楽しんだり、カピオラニ公園には厩舎やフィールドが作られて人気を博していたが、第二次世界大戦で衰退してしまう。そう、ポロをこよなく愛するフレッド&エリザベス(マーフ)・デイリー夫妻が、1950年代にイリノイ州からやって来るまでは……。

彼らは1963年にハワイ・ポロ・クラブを設立し、ハワイのポロを再興した。クラブがあるのは、オアフ島西南端の岬に近いモクレイア。70エーカーもあるオーシャンフロントの敷地にポロフィールド、クラブハウス、厩舎などを構え、ポロ教室や乗馬なども催行している。

ハワイ・ポロ・クラブの入り口

現在は、彼らの息子のマイクが代表を務め、孫のデヴォンが経営責任者だが、3年前まではマーフ自身が現役バリバリで携わっていたそうだ。97歳になった今も、欠かさずに試合を観戦するというマーフは「1956年にフレッドがカピオラニ公園でポロ競技を再開したのよ。ウフフ、昔のことだからご存知ないわよね~? ここに来ると馴染みのクラブメンバーと会えるし、何より試合が楽しみ。孫のデヴォンがいいプレーヤーになってきましたよ」と気さくに話してくれた。

今でも全試合を観戦するというマーフさん

代表を務める息子のマイクさん

今日の予定は14時からがチーム内の対抗試合、15時半からはイングランドとの親善試合。13時の開門に合わせて、続々とゲストが来場する。さぞかし着飾った紳士淑女ばかりがやってくるのかと思いきや、あれれ~? ビーチウェアのロコたちが、バンで海辺に乗り入れてくるではないか!? 一般券で入場するゲストは、ビーチサイドでのテールゲート・パーティーもお目当ての一つ。テントを広げ、BBQやポットラックに舌鼓。子どもたちはビーチで大はしゃぎ。試合の前はテールゲートで盛り上がり、試合が始まると観戦で盛り上がる。高貴なスポーツのポロをの~んびり気ままに楽しむのがハワイ流なのだ。

テールゲート・パーティーを楽しむゲスト

一方、スポンサーやクラブメンバーは、フィールド正面にある指定のテーブル席で観戦する。

スポンサーやクラブメンバー専用のテーブル席

バーでドリンクをオーダーし、クラブハウスで食事を楽しんだりと、日曜の午後を優雅に過ごしている。みなさんオシャレだけれど決してフォーマルではないところが、これまたハワイらしい。

クラブハウスの外観と内観

イケメンプレーヤーに密着レポ!

14時から行われた前哨戦、クラブ内の対抗試合が終わり、メインイベントの対イングランド戦の開始。イングランドチーム、ハワイチームが国旗とともに入場し、国歌・州歌の斉唱と開会の辞が行われた。

イングランドチーム、ハワイチームが国旗とともに入場

実は今回、イングランドチームのプレーヤーが一人欠けていたため、デヴォンの父のマイクが4番で守備につくことに。デヴォンはハワイチームの4番。ハワイでもトップクラスの熟練プレーヤーであるマイクと、若きイケメンプレーヤーのデヴォン。二人の熱戦が眼の前で繰り広げられるのだ。楽しみ~♥

デヴォン(左)とマイクの親子対決という、贅沢な一戦となった

ここで、ポロの基本ルールを少し説明しておくと、チームは4人のプレーヤーで構成され、試合は2チーム間で争われる。試合時間は60~90分間で、チャッカーと呼ばれる7分間の単位で区切られている。各プレーヤーはそれぞれ守備と攻撃の役割を与えられ、両サイドにあるゴールにボールを入れると得点が上がる。馬と一体になって自チームの得点を増やしながら、敵チームの得点を防ぐのだ。今日の試合は90分間4チャッカーの勝負。さーて、いよいよ試合開始ですよ~!

試合開始直後から、ドドーッという大地を蹴る地鳴りのような音とともに、馬が駆け抜けていく。そのスピードと躍動感はとにかく強烈! スキルフルなイングランドチームとの対戦とあって、クラブ内の対抗戦よりずっと早いスピードでボールが行き交う。時には馬から身を乗り出してボールを打つプレーヤー。馬も人も7分間にものすごい体力を消耗していくのがよくわかる。そのため2チャッカー連続して同じ馬は使えない。馬をチャッカーごとに替えながら、戦い続けるのだ。

地響きを立てて疾走する馬、その馬を操り瞬時に方向を変えてボールを追う。迫力満点のゲームだ

第1チャッカーでは、全力疾走する馬がゴールに激突し、プレーヤーが落馬するというヒヤリとした場面も……。

ときにはプレーヤーが落馬するアクシデントも

幸い怪我はなく試合は続行されたが、危険を伴うスポーツだということがよくわかる。でもそのスリルがたまらない! 試合は2-0、4-0と英国リードで進んだが、第3チャッカーでハワイが3得点を上げ6-3と反撃。デヴォンの踏ん張りが光る♥ 

デヴォンの活躍で反撃なるか!?

勢いに乗ってこのまま追い上げるか……と思いきや、やはり英国強し。イングランドチームが8-5で勝利し、幕を閉じた。閉会式ではトロフィーにシャンパンを注いで飲み干す恒例の儀式と、イングランドチームへのスカーフの授与が行われた。

恒例儀式のためにトロフィーにシャンパンを注ぐ

健闘を称えあう両チーム

馬から降りたマイクもデヴォンも息を切らして汗だく。アルゼンチンとニュージーランドとの親善試合から先週帰ってきたばかりというデヴォンは「馬にさえ乗れれば、ポロは比較的早くマスターできる。今日みたいなスピードのゲームは難しいけど、2~3年やればかなり上達するはずだよ。ポロ教室もやっているから、興味がある人はぜひ訪ねてほしいな。これからも、祖父母の代から続く伝統あるクラブを盛り立てて、ハワイにポロを振興させていきたいと思ってるよ」と抱負を語ってくれた。

[プロフィール]
Davon Dailey
デヴォン・デイリー

祖父母のフレッド&エリザベス(マーフ)・デイリーが創設したハワイ・ポロ・クラブを引き継いた3代目オーナー。5歳で乗馬、高校でポロ競技を開始。全米屈指のポロチームを有するヴァージニア大学に、ポロのスカラシップを獲得し進学。ポロ歴は通算20年以上。現在、ハワイ・ポロ・クラブの4番プレーヤーとして公式試合に出場している。

系列ホテルに宿泊すると、一日観戦券が無料に!

フレッド&マーフはホテル経営者としても知られている。1950年代にザ・ワイキキアン・ホテルとタヒチアン・ラナイ・レストランをオープン。ザ・ワイキキアンがホノルル・ポロ・クラブの主要スポンサーであったことはいうまでもない。その後1990年代にマイクがホテル経営に乗り出し、現在はエクアス・ホテルを所有。エクアス・ホテルはハワイ・ポロ・クラブのオフィシャルホテルとして、宿泊ゲストにさまざまな特典を用意している。特にポロシーズンには、ポロの一日観戦券をプレゼントしてくれる! ワイキキのブティックホテルに宿泊してポロを観戦……という新しいハワイの楽しみ方はいかが?

エクアス・ホテルのエントランス(左)とスイートルーム

Hawaii Polo Club
ハワイ・ポロ・クラブ

68-411 Farrington Hwy., Waialua
Tel:808-220-5153
観戦チケット:オンラインで事前購入または現地で当日券を購入。一般券$12、クラブハウス一日券$25、クラブハウス一日券(2人用)$45。シーズンパスやクラブ会員チケットも有。
2016年のシーズンは4/10~9/4。5/22&29の対ニュージーランド戦、8/21&28の対インド戦など国際親善試合も開催される。
www.hawaii-polo.org

The Equus, an Ascend Hotel Collection Member
エクアス・アンアセンドホテルコレクションメンバー

1696 Ala Moana Blvd., Honolulu
Tel:808-949-0061
www.equushotel.com

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