村中がお化け屋敷に!? ホーンテッド・プランテーション

暑いですね~。ジリジリした陽射しが照りつける夏真っ盛りの8月。ここらで背筋がヒヤッ~~とする怪談で冷気を感じてみませんか? 古代からスピリチュアルな伝説が多く語り継がれるハワイ。昼間はのどかな観光スポットが、夜になると恐怖の心霊スポットに……。

オアフ島西部のワイパフは、かつては一面が砂糖キビ畑だったエリア。日本、中国、韓国、ポルトガル、フィリピン、プエルトリコなどから多くの人達がプランテーションに入植し、独特の文化を生み出しました。当時の集落を再現している「ハワイズ・プランテーション・ビレッジ」は、そんな移民の生活様式や歴史を学ぶことができる貴重な観光スポット。タロイモ畑が広がるのどかなビレッジを、いざ探~検!

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まずは最初にプランテーションに入植した、中国人の住居をチェック。台所のかまどや調理用品からも、ハワイでも中国風の暮らしを営んでいたことがわかります。

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次は、レースのカーテンやベッドカバーがどこかオシャレなポルトガル人の家。彼らは永住目的で入植し、しばらくすると、比較的地位の高い現場責任者などの職に就けたんですって。白人だったため、優遇されていたんですね~。

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さて、必見の日本人の家がココ。見てみて、お風呂だってちゃんとあるんだから~。ちゃぶ台にそろばん、う~ん、懐かしい!

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寝室が多く、台所やリビングが広めなのはフィリピン人の家。入植が少し後の時代だったことや、家族で移住してきた人が多かったから、家の設えも大きくてモダンな雰囲気。キッチンの流しやストーブにも進化が感じられますね。あらあら、電話ももう付いていたんですね~。うれしくてつい乗っかっちゃった♪

集落の中央には、神社、コミュニティ・フロと呼ばれていた公衆浴場、サイミンスタンドやよろず屋さんまで。こんなところでお買い物や食事をしていたと思うと、プランテーションでの暮らしがぐっと身近に感じられちゃう!

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デスクやタイプライターが目立つのは、マネージャーの事務所。プランテーションは階級社会だったから、農園で働く移民を監督するマネージャーはランクが高かったんですね~。設備や調度品もどうりでご立派!

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昼間はこんなにのどかなハワイズ・プランテーション・ビレッジ。でも、ここには昔から伝わる怖~いホラーストーリー(怪談)があるんです……。ギャ~!! 本当にあった話としてローカルの間に伝わっている、そのお話を聞かせてくれたのが、「ホーンテッド・プランテーション」のマネージャーのノアさん。

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プランテーションを鬼が襲う「人食い鬼」のストーリー、墓場の片隅に住む「ドールメーカー(人形づくり)」のストーリー、2つともほんとうに「ギャー、怖~い!」。霊感の強い人の中には、昼間でもプランテーション・ビレッジの中をスピリット(幽霊)が歩くのを見たという人もチラホラ。なんだかここはとってもスピリチュアルな場所みたい。そういえば、さっき見たロッキングチェアに鬼が座ってたかも!! ゆら~り、ゆら~り、椅子に揺られながら、次は誰を襲おうか考えてたりして。ギ~ッ。「ギャー、椅子がきしんだ~っ?!」。

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この怪談話をもとに、毎年ハロウィンの時期には、ビレッジ全体が全米ベストテンに選ばれたというお化け屋敷「ホーンテッド・プランテーション」に変身。開園の数時間前からローカルが行列するという期間限定のお化け屋敷は、混雑時には入場制限がかかるほどの人気アトラクション。13歳未満はお断り、大人でも最後まで歩けない人が続出するという恐怖のお化け屋敷。勇気ある人は、そのスリルをぜひ満喫してみてね。

人食い鬼

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昔、プランテーションに、キョウコというそれはそれは美しい娘がいた。母親はキョウコを農園主の妾か、あわよくばその息子の嫁にしようと目論んでいたが、キョウコには貧しい農園夫のリュウという恋人がいた。交際に反対する母親は、何年もの間2人を執拗に監視し続けたので、2人はやがてこの母親を殺さないと一緒にはなれないと思いつめるように。そしてついにある嵐の夜、事件が起こった……。雷が鳴り響き、激しい雨が打ちつけ、誰一人として表を出歩く人がいない不気味なその夜、リュウとキョウコは秘密にされていた怖ろしい鬼の名を闇に向かって叫び続け、あろうことか人食い鬼を下界から呼び出したのだった。凄まじい形相で今にもおそいかかりそうな鬼に向かって、2人が必死で指さしたのは、キョウコの母親の家。鬼が家の中に飛び込んだその瞬間、雷音に混じって断末魔の叫び声があたりにこだました。「ギャ~!」。翌朝村人が見つけたのは、ビリビリに引き裂かれたキョウコの母親の着物と、何かをぎゅっと握りしめたような一本のちぎれた手。固く握りしめたその指を開くと、そこにはなんと鬼の角が……。

リュウとキョウコは取り乱したふりをして、村人に怖ろしい人食い鬼の退治を約束すると、荷物をまとめ村を出奔した。本当は山で2人だけの新生活を始めるために……。しかしその夜、再び嵐が容赦なく2人に襲いかかった。真っ暗な山の中で、雨露をしのげる場所を必死に探し、ようやくひとつの洞穴を見つけ出した。真っ暗で不気味な洞穴だとは思ったが、中は乾いていたので、とにかくキョウコをそこで一晩休ませることに。リュウは用心のため、荷物の中にあったサトウキビの耕作用の短刀を取り出し、夜明けまで洞穴の入口を見張った。やがて朝日が昇り、キョウコを起こしに暗い洞穴に入ったリュウ。だがそこには、地面にうず高く積みあげられた血まみれの骨の山とキョウコの着物が…。驚愕するリュウの眼の前に、何かが這うように現れた! 見覚えのあるあの恐ろしい黒い眼…。「ギャ~!」

人食い鬼に食いちぎられながら、最後の瞬間にリュウが考えたのは、村人に彼の叫び声がはたして聞こえるかどうかだった…。

ドールメーカー

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人々の記憶にある限り、その人形づくりはたった一人で墓場の隅に住んでいた。彼に妻や子がいたかどうかは、誰も知らない。プランテーションで子どもの葬式があるたびに、亡くなった子どもにそっくりな人形を手にして、人形づくりは現れた。そして、嘆き悲しむ両親に人形を手渡し、その耳元で何かを囁くのだった。たぶんお悔やみの言葉だと、人々は思っていた。
人形はどの家でもとても大切に扱われた。触れれば温かいといわれたら、信じてしまうほどの出来映えだった。まるで呼吸をしているように、胸が上下に動くのを見たという人も実際にいたくらいだ。人形は何世代にもわたって、亡くなった子の家で大切にされ続けた。その人形は、人形づくりからの真心のこもった贈り物だと信じられていたから。

ある晩、人形づくりが亡くなった。人形づくりの家を訪れたプランテーションの人々は、人形づくりの秘密をついに知った。物置には亡くなった子どもたちの骨が散乱し、隅っこには小さな頭がい骨が積み上げられていたのだ。子どもから剥がされた皮膚や筋肉で、人形はつくられていた。まるで生き写しのように、その子そっくりな人形をつくるために……。

Hawaii’s Plantation Village
ハワイズ・プランテーション・ビレッジ

94-695 Waipahu St., Waipahu, Hawaii
Tel:808-677-0110
Open:月~土10:00~14:00 毎時ガイド付きツアー催行(日・英/所要時間1.5時間)
Fee:$13、$5(4~11歳)、$10(62歳以上/ID表示)
http://hawaiiplantationvillage.org

Haunted Plantation
ホーンテッド・プランテーション

Event Date:10月9、10、16、17、18、23、24、25、30、31日
Open:19:00~23:30
Fee:一般$15、ファストパス$20、VIPパス$30(13歳未満はお断り。16歳以下は大人同伴のこと。チケット払い戻し不可)
http://www.hawaiihauntedplantation.com

ホーンテッド・ハワイ・ゴーストストーリー

Open:上記開催期間中の19:00と20:30の2回のみ
Fee:$13(先着30名。事前予約は上記電話番号にて受付可)

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